<センバツ高校野球:向陽2-1開星>◇22日◇1回戦

 開星(島根)・野々村直通監督(58)の衝撃発言が波紋を呼んだ。21世紀枠で出場した向陽に惜敗。試合後、数分間沈黙。目を潤ませ、鼻水をこらえながら宙をにらんでいたが「今日は日本中に恥をかきました」と第一声。さらに「21世紀枠出場校に負けるのは末代までの恥。こんな試合にしかならないのは自分に能力がないということ。もう野球をやめたいし、死にたい。腹を切りたい」と落胆を隠せなかった。

 昨年12月に手術した右ひじに痛み止めの注射を打って力投したエース白根尚貴(2年)を援護してやれず、1点差負け。自身の采配を責めた発言だったが、日本高野連はセンバツの特色と言える21世紀枠出場校に敗れたことを恥と表現したことを問題視。小森年展事務局長は「直接聞いていないので、すぐに事実確認をします」と語り、島根県高野連を通じて事情聴取を行うことを明言した。