1回戦で好カードが実現した!
第91回全国高校野球静岡大会(7月11日開幕、草薙球場ほか)の組み合わせ抽選会が27日、静岡市内で行われ、県高校生史上最速147キロの剛腕・庄司隼人投手(3年)を擁する常葉学園橘は、昨年準優勝の名門静岡との激突が決まった。春夏連続甲子園を狙う掛川西は、星陵-気賀の勝者と、県勢戦後初の3年連続甲子園出場に挑む常葉学園菊川は、韮山-池新田の勝者と対戦する。選手宣誓は、市沼津の芹沢勝主将(3年)が行う。
抽選会場のどよめきが、すべてを物語っていた。注目のノーシード常葉学園橘の隣に入ったのは、昨夏準優勝の静岡だった。浜松商、飛龍、御殿場西の強豪も近くにいる。小泉泰樹主将(3年)は「僕っちと静高の対戦ならどよめくでしょうね。みんな、どんな反応するかなあ」と苦笑いで組み合わせ表を眺めた。
超激戦区入りは、県最速右腕が最後の夏に課せられた試練だ。庄司は7日の横浜との練習試合で147キロをマーク。佐藤大智(東海大2年=榛原出)が07年に出した平成の県高校生記録146キロを塗り替えた。14日の山梨学院大付戦でも146キロを記録するなど、常時140キロ台を出し続けている。「147キロは自分でもびっくり。でも、目標は150キロ。絶対に150キロを出す。だからまだまだです」と言ってのけた。
中3時、硬球より球速が出にくい軟球で144キロを出して周囲の度肝を抜いた。高1の公式デビュー戦では打者9人から7三振を奪った。だが、その後は食の細さで体重も球速も増えなかった。昨冬は毎晩約1キロのご飯を1時間以上かけて食べ続けた。かき氷のように山盛りにされたおわんを見て、吐きそうになりながら流し込んだ。体重は7キロ増。下半身が安定し、自己最速を2キロ更新した。
昨年、一昨年と第1シードだったがいずれも3回戦で敗れた。甲子園は見果てぬ夢だ。「屈辱も悔しさも経験してきた。回り道をした分、強みになるはず。もう誰にも負けたくない」。衆人環視の好カードから、県NO・1投手の最後の戦いが始まる。【今村健人】

