新天地ドジャースでますます目が離せない大谷翔平。彼の「魅せる」特別な瞬間や表情を、カンビンことニッカンスポーツ・カメラマン菅敏(すが・さとし)が選りすぐりの写真とともにその舞台裏を語る。
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3月26日、ドジャース移籍後初めてとなるエンゼルスタジアムのオープン戦。試合前からフィールドに大谷さんの姿がないと思っていたら、裏で関係者や選手にあいさつ回りをしていたそうです。
1回、打席がまわってくるとエンゼルスファンから大歓声が沸き起こります。電光掲示板には球団が6年間のプレーを編集した映像が流れ始め、一旦打席に入った大谷さんでしたが、バッターボックスから外れ、映像に見入っていました。最後に「MVPおめでとう」と流れ、ファンたちのスタンディングオベーションの中、ヘルメットを上げお辞儀をしながら応えます。こんな時期だからこそではないですが、本当にファンに愛されていたんだなあ、としみじみ思いました。
試合中、ベンチでは久しぶりに再会した警備員さんにも握手であいさつ。警備員さんも、とてもうれしそうでした。
受けた愛をしっかり受け止め、その恩を義理堅く返す大谷さん。エンゼルスで良い6年間を撮らせて頂けたことにも感謝です。【カメラマン・菅敏】(ニッカンスポーツ・コム/MLBコラム「カンビンのWEEKLY SHO!Time!!」)