左太ももを痛めていたカブス和田毅投手(34)が、戦列復帰へ大きな1歩を踏み出した。負傷後初めてシート打撃に登板し、打者11人に対して42球。マイナー選手が相手だったが、安打性の当たりは1本だけだった。見守ったマドン監督と笑顔で握手。「7割くらいの力で投げた。また(患部を)痛めることなく終えられて本当によかった」とホッとした様子だった。

 1週間後に迫った開幕は故障者リスト(DL)で迎える公算が大きい。本人も承知の上で「(状態は)徐々に上げていければ問題ない。自分が(メジャーに)上がる日に100%になればいい」と話した。低めの制球を心掛けながら「メカニックスをしっかり作り上げて、2度とけがをしない形を作ることが大事」と当面の目標を掲げた。次回は30日にブルペンで投球練習する予定だ。(メサ=佐藤直子通信員)