ジャイアンツ青木宣親外野手(33)が開幕に向けて万全な仕上がりを見せている。ドジャース戦に「1番右翼」で出場。第2打席に外角速球を逆らわずに左前へ運び、連続試合安打を7に伸ばした。「やり残したことは本当にないと思うし、今までになく順調にきていると思う。この調子でやっていければいい」と語る顔には、自信がみなぎっている。

 休養も選択できたが、同じナ・リーグ西地区で2連覇中のライバルが相手とあって「志願」の出場。2日前には昨季17勝のグリンキー、この日はローテ入りの可能性が高いフリアスと対戦し「初めて公式戦で対戦するよりは、こうやって1度キャンプ中にでも対戦しておく方がイメージがつきやすい」と、先を見据えた決断のおかげで大きな収穫を得たようだ。

 打撃の仕上がりには確かな手応えを得ている様子で、あとは心身ともに最高の状態でシーズン本番を迎えるだけ。キャンプ地アリゾナでは残り3試合となったが、「うまく休むところと力を入れるところを意識して毎日を過ごしたい」と、31日ロッキーズ戦に出場する以外は休養に努める予定だ。

 メジャー4年目。開幕までの調整は心得ている。「本当に気持ちだけ。みんなプロフェッショナルだから、しっかり合わせてくると思う。だんだん気持ちも上がってくる」。戦闘態勢は整った。(スコッツデール=佐藤直子通信員)