3連勝で14勝目を挙げたマリナーズの岩隈久志投手は「みんなに勝たせてもらった。感謝している」とほっと息をついた。6回途中までに9安打を許しながら3失点で粘って逆転勝ちにつなげた。

 前日の朝から首に痛みがあったため、登板を回避する可能性もあったが、先発の台所が厳しいチーム事情を考え「みんなでカバーしていかなきゃいけない」と登板に踏み切った。4回まで毎回、先頭打者に安打を許す苦しい投球。2回に2死一、三塁から一、二塁間のゴロが内野安打となって先制点を許し、3試合ぶりに失点を喫した。

 それでも「緩急を使う投球が幅広くできている」と落ち着いて後続を断ち、味方が4-1とした5回は三者凡退に抑えてリードを守った。

 6回、先頭打者にソロを浴び、1死から二塁打を打たれて降板したものの、一昨年マークした自己最多の15勝まであと1勝。「負けられない試合が続いてくる。次回に向けてしっかり調整していきたい」と意気込んだ。