ヤンキースの左腕C・C・サバシア投手(36)が2日、ボストン・フェンウェイパークでの人種差別について話した。

 1日のレッドソックス-オリオールズ戦で、オ軍のアフリカ系米国人選手アダム・ジョーンズがスタンドのファンから人種差別的な言葉を浴びせられ、試合後にはピーナツの袋を投げ付けられた。

 米ESPN電子版によると、同じアフリカ系のサバシアは、ニューヨークでのブルージェイズ戦前にこれについて聞かれ「我々62人(のアフリカ系大リーガー)はみんな知っている。ボストンに行く時は、それ(差別)が待っていると。試合前に外野で球拾いをしている時ですら、聞こえることがある。2017年にもなって、いまだに野球界が人種差別に対処しなければならないなんて悲しいよ」と明かした。

 また15年にヤンキースタジアムで人種差別的な言葉を浴びせられたというレンジャーズのデリーノ・デシールズ外野手(24)は「アダムが(差別を受けたと)声を上げてくれて良かった。そしてレッドソックスの選手たちも発言してくれてうれしい。彼らの中にも黒人選手がいる。彼らが『これって良くない状況だよな』と言うことは大きな意味がある。僕はヤジられるのはOKだけど、人種差別は一線を越えていると思う。人種差別にはどのように対応するかが大事で、差別を許してしまうのなら、その人も同罪になってしまう」と話した。