レッドソックスの先発左腕ブライアン・ジョンソン(26)が自身初の完封勝利を収めた。29日に復帰登板する左腕プライスの穴を埋めるスポット先発だったため、試合後にはマイナー降格を言い渡された。

 前回登板の4月18日ブルージェイズ戦に続き今季2度目の“1日限りのメジャー昇格”だったが、思わぬ好投で実力を示した。

 ジョンソンは傘下3Aポータケットからこの日昇格し、本拠地フェンウェイパークのマウンドに上がった。メジャー3試合目の登板だったが、平均86・9マイル(約139・9キロ)のフォーシームを中心にコーナーを丁寧に突き、9回を5安打無失点、無四球8三振。109球のうち85球がストライクだった。

 フェンウェイパークでの登板は1A時代の12年以来。そのときは先頭打者のライナーを顔面に受け左眼窩(がんか)骨を骨折し、シーズンを棒に振った。ジョンソンは「前回ここで投げたときは2球で終わった。今日は9回を投げ切れた。気持ち良かったよ」と球団公式サイトにコメント。ファレル監督は、マイナー行きについて「野球ではこういうことも起きる」としながらも「今日のピッチングは素晴らしかった。試合を完全に支配していた」とたたえた。

 レッドソックスの投手による完投勝利は今季初で、完封は昨年8月のスティーブン・ライト以来。フェンウェイパークのデビュー戦で完封勝利したレッドソックスの投手は、98年ペドロ・マルティネス以来の快挙となった。今後先発投手が足りなくなった場合は、ジョンソンが呼ばれる見込みだという。

 前日地区2位に浮上したレッドソックスはこれで6連勝。首位ヤンキースまで2ゲーム差としている。