ドジャースのダルビッシュ有投手(31)が19日、フィリーズ戦に登板し、4年ぶりメジャー3度目の200奪三振を達成した。5回1/3を4安打1失点で降板。チームは3連敗を喫したが、勝敗は付かなかった。

 直球より制球に自信があるというカットボールを軸に抑えた。2回最後の打者から4アウト連続で三振。この日最速の96マイル(約155キロ)の威力のある速球で、何度も空振りを奪った。6回2人目の打者からツーシームで見逃し三振を奪い、この日7個目で今季200三振。「(三振のツーシームは)思ったより曲がらなかったです。けどストライク取ってくれたんで」と笑みをこぼした。

 ロバーツ監督はダルビッシュの投球には「素晴らしかった」と評価したが、チーム3連敗で「いら立ちが募っている」。ただし、地区2位のダイヤモンドバックスが負けたため、優勝マジックは2。いよいよ優勝に王手をかけた。(フィラデルフィア=水次祥子)

 ▼ダルビッシュが大リーグでは13年以来、3度目のシーズン200奪三振をマーク。ダルビッシュのシーズン200奪三振以上は日本ハム時代に4度あり、日米通算7度目。ちなみに日本プロ野球で7度以上記録しているのは金田正一14度、小山正明と江夏豊が各7度、日米通算で野茂英雄の8度(日米各4度)だけ。