ヤンキースのマイク・ムシーナ投手が20日、今季限りでの現役引退を表明した。12月8日で40歳になる右投手は今季、自己最高の20勝(9敗)を挙げ、防御率も3・37の好成績だった。

 電話記者会見で、ムシーナは今季の成績に関係なく今年限りで「やめようと思った」と述べ、記録や現役にこだわって球団を「転々としたくなかった」などと語った。

 大リーグ公認の記録専門会社によると、20勝投手がそのシーズン直後に引退するのは、1966年に27勝を挙げたサンディ・コーファックス(ドジャース)以来で、快速左腕はひじ痛が引退の理由だった。

 ムシーナは91年にオリオールズで大リーグデビューし、2001年にヤンキースに移籍。17年連続2けた勝利を挙げ、オールスター戦にも5度選出。好守備で知られ、今年7度目のゴールドグラブ賞を受賞した。通算成績は270勝153敗、防御率3・68。