ニューヨーク・タイムズ紙(電子版)などは16日、米大リーグ、カブスなどで強打者として活躍したサミー・ソーサ外野手(40)が2003年のドーピング検査で陽性反応を示していたと報じた。

 ドミニカ共和国出身のソーサは1998年からシーズン66、63、50、64本塁打を放ち、大リーグ歴代6位の通算609本塁打を記録した。特に98年はマグワイアと本塁打王を激しく争って注目を浴びたが、2008年からはメジャーでプレーしていない。

 03年は大リーグがドーピング検査を導入した年で、陽性反応者の比率を調べるために実施。選手会との合意に基づき、名前は公表せず、04年まで罰則もなかった。

 ただ、今年2月、この時の検査で現ヤンキースのアレックス・ロドリゲス内野手が陽性反応だったと報じられ、その後使用を認めて謝罪するなど波紋が広がった。同じドミニカ共和国の出身選手では、今季途中にマニー・ラミレス外野手(ドジャース)が薬物規定違反で50試合の出場停止処分を受けている。