ニューヨーク・タイムズ紙(電子版)は30日、レッドソックスのデービッド・オルティス内野手(33)とドジャースのマニー・ラミレス外野手(37)が、2003年のドーピング検査でともに陽性反応を示していたと報じた。

 03年は大リーグがドーピング検査を導入した年で、陽性反応者の比率を調べるために実施。選手会との合意に基づき、名前は公表せず、04年まで罰則もなかった。ドミニカ共和国出身の2人は、昨年途中にラミレスがトレードされるまでレッドソックスの主軸をつとめた。

 オルティスは06年に54本塁打、137打点でリーグ2冠の強打者。この日14号3ランを放ったが「試合直前に聞き、選手会に確認したところ事実だった。驚いている」と表情を曇らせた。

 今年5月に薬物規定違反で50試合の出場停止処分を受け、今月復帰したばかりのラミレスは「試合のことについて聞きたいなら隣で数時間でも話してやる。もっと情報が欲しいなら大リーグ選手会に電話しろ」と話した。