米大リーグで現役時代のステロイド(筋肉増強剤)使用を11日に認めたマーク・マグワイア氏(46)が17日、セントルイス市内のホテルで打撃コーチに就任したカージナルスのイベントに参加し、薬物使用告白後初めて公の場に姿を見せた。

 セーターにジーンズのラフな格好のマグワイア氏が現役時代の入場曲に乗ってステージに登場すると、3時間以上前から待ったファンは総立ちの拍手で迎えた。マグワイア氏は「わたしは多くのことを学んだ。ステロイドは特に子どもに良くない。わたしが犯した大きな過ちから学んでほしい」とファンに訴えた。

 マグワイア氏は記者会見を、当初予定されていた演壇から混雑した廊下に変更して行った。「これまでのことを受け入れてほしい。前を向いていきたい」。批判などについての質問には答えず、6分余りで会見を打ち切り、若手選手の指導に向かった。