バンクーバー冬季五輪フィギュアスケート女子で金、銀メダルを獲得した金妍児と浅田真央について26日(日本時間27日)、マリナーズ・イチロー外野手(36)がコメントした。五輪史上屈指の高レベルとされる勝負に「人が採点する競技だから(コメントは)難しいですが、どちらもすごい。直接(会場で)見られた人は幸せですね」。

 銀メダルの浅田とはかつてテレビ番組で対談した。初出場で2位にもかかわらず、悔し涙を流したことを報道陣から聞かされると「すごい話ですよね。通常、うれし涙でもおかしくないのに」と感心した様子。早くから優勝候補とされながら最高の結果で勝った金妍児には「すごい。どこの国とかは関係なく、興味がある」と、大きな重圧をはねのけたヒロインをたたえた。頂点に届かなかった悔しさ、期待に応える大変さはイチロー自身もよく分かるのだろう。

 自らは朝8時からの練習に汗を流した。過去のキャンプではなかった早い開始時間だが「(全体練習が)終わってから(の居残り)がないからいい」。メリハリの効いた内容として受け止めている。