<ブルージェイズ4-10ヤンキース>◇10日(日本時間11日)◇ロジャーズセンター

 ヤンキース・イチロー外野手(38)が、レギュラーシーズンでは2008年以来4年ぶりに中堅で先発した。この日、打球処理をしたのは3度。7回先頭ジョンソンが放ったフライが右中間の微妙な位置へ落ちそうになったが、俊足を生かして颯爽と捕球して、ほぼ同時に追いついた右翼手スウィシャーの目の前を駆け抜けた。8回の守備からは右翼へ回った。

 打席では、1点リードで迎えた2回無死満塁の得点機に、先発左腕ロメロの4球目カーブを二ゴロとしたが、二塁封殺の間に三塁走者が生還し、4試合連続となる打点を挙げた。2点リードで迎えた8回2死二、三塁の場面では、2番手デラバーの5球目低め速球を捉えてセンター前にはじき返し、2点適時打とした。さらに、5点にリードを広げた9回2死満塁の第5打席では、4番手リンコンから左中間へ2点適時打を放ち、自己最多タイとなる5打点をマークした。

 イチローは「(右翼スウィシャーとのコンビは)直前で声を出したのに、サッと身を引いて反応してくれた。単純に、野球選手として、外野手として、うれしいプレーですね」と話した。