米大リーグ通算51勝の大家友和投手(37)が、米球界復帰を視野に入れてナックルボール習得に取り組んでいる。

 10月下旬に渡米。アリゾナ州で9日間、米国人コーチにナックル専門の指導を受け、地元の大学生を打席に立たせるなどして練習した。「毎日かなり投げ込んだ。自分が独学でやってきたことが間違っていなかったと確認できた」と手応えを感じた様子だ。

 横浜(現DeNA)時代の2011年に右肩手術を受け「以前のようなスピードが出なくなった」と引退の危機に直面。そこで「もう一度、高いレベルで野球をするにはどうすればいいのか」と考え、ナックル投手への転向を決意したという。

 今季は独立リーグ、BCリーグの富山で21試合に投げ、7勝7敗、防御率3・73の成績を残した。ナックルの制球が安定せず、他の球種も駆使しながらシーズンを乗り切った。「チャンスを与えてくれるなら、もう一度マイナーからでもやってみたい」と意欲を見せる。