マー君争奪戦には、12球団が参戦?

 米国時間12日(日本時間13日)、大リーグのウインターミーティングが4日間の日程を終えた。注目される楽天田中将大投手(25)がメジャー挑戦する場合、米球団はどう動くか。各球団の動きを予想。

 ◆ヤンキース(ア東3位)

 先発陣はサバシア、黒田、ノバの3人が確定しただけ。本気度はトップ級で最有力候補。「他球団に所属する選手についてはコメントできない」(キャッシュマンGM)。資金力1位。

 ◆ドジャース(ナ西1位)

 日本球界とのパイプが太く、ヤンキースと並ぶ有力候補で資金力はメジャー屈指。「とてもいい投手で完成されている。うちの多くのスカウトが見てきた」(コレッティGM)。資金力2位。

 ◆ダイヤモンドバックス(ナ西3位)

 過去には、黒田、松坂、藤川にも動いた実績もあり、今回は球団を挙げて田中獲得へ一致している。「田中のことは大好きだ」(ホール社長)。

 ◆カブス(ナ中5位)

 歴史、資金力のある人気球団ながら、今オフはまったく補強に動いておらず、不気味な存在。新ポスティングシステムについては「決まるのを待っている状態」(ホイヤーGM)。資金力6位。

 ◆エンゼルス(ア西3位)

 環境面、資金力ともトップクラス。かつてアジア担当スカウトだったディポトGMは親日家で、田中を熟知。「才能豊かで経験もあり、世界でもベストの投手」と最上級の評価。資金力5位。

 ◆レンジャーズ(ア西2位)

 ダルビッシュ獲得に動いたスカウト部門の調査力は、メジャーでも屈指。「田中はすべての面で年々レベルアップしている」(ボイド極東スカウト部長)。資金力3位。

 ◆レッドソックス(ア東1位=Wシリーズ制覇)

 先発陣は固まっており、緊急課題ではないが、宿敵ヤ軍をはじめ他球団へのけん制もあり、参戦は必至。「他のチームと同じようにスカウトは派遣している」(チェリントンGM)。資金力4位。

 ◆ブルージェイズ(ア東5位)

 一昨年オフ、ダルビッシュの入札でレンジャーズに後れを取っただけに、巻き返しにかける意欲は十分。日本市場開拓は球団の課題事項でもある。

 ◆ジャイアンツ(ナ西3位)

 先発陣に余裕があるだけに、積極性に関しては「?」。トレードを含めて、市場の動き次第で参戦か。

 ◆ツインズ(ア中4位)

 先発投手陣の補強を最優先事項に掲げており、今オフも着々と進行中。年俸などの条件面ではやや不利か。

 ◆アストロズ(ア西5位)

 低予算のチームだが、今オフの優先事項は田中。獲得できればエース級となるだけに、「万馬券」並みの大穴。

 ◆ブレーブス(ナ東1位)

 ハドソンが移籍し、先発陣はコマ不足。過去、川上(現中日)、斎藤隆(現楽天)が在籍したこともあり、日本人投手への期待は大。