開幕ダッシュに成功したのがブルワーズだ。昨季ナ・リーグ中地区で4位に沈んだチームは13日まで9連勝を飾り、30球団で最も早く10勝に到達した。

 レネキー監督の「全てがうまくかみ合っている」との言葉に現状が表れている。先発が試合をつくり、打線が援護。救援陣が危なげなく締めるという試合展開ばかりだ。

 昨季、薬物規定違反で65試合の出場停止処分を受けた主砲ブラウンの復帰が大きい。8日に敵地でのフィリーズ戦で激しいブーイングを浴びながら1試合3本塁打を記録するなど爆発力は健在だ。負担が軽減された4番ラミレスも勝負強さを存分に発揮している。

 頼れるリードオフマンの青木宣親外野手木をロイヤルズにトレードするなど今季をにらんだ補強はそれほどなかった。とはいえ、復調の気配を示す抑え役のロドリゲスらベテランと、伸び盛りの若手がうまく融合し、日替わりヒーローが出て快進撃が生まれた。