<ア・リーグ優勝決定シリーズ:ロイヤルズ2-1オリオールズ>◇第3戦◇14日(日本時間15日)◇カウフマンスタジアム

 オリオールズの先発チェンは6回途中2失点と粘りながら敗戦投手となり、チームは3連敗と後がなくなった。

 かつて中日でプレーした左腕は「最初から飛ばしていく」との言葉通り、切れのある直球を軸にロイヤルズ打線に立ち向かった。だが、1-0で迎えた4回、先頭の青木を打ち取った直後に2者連続で中堅手の前にぽとりと落ちる不運な単打で一、二塁。続くバトラーに四球を与え、1死満塁からゴードンの二ゴロで同点とされた。

 援護のないまま、6回は先頭の青木に中前打を許すと、1死一、三塁で降板し、救援が勝ち越し点を許した。「負けたくない」と話していたが、チームに勝利を呼ぶことはできなかった。