米大リーグ、ヤンキースからフリーエージェント(FA)になったイチロー外野手(41=鈴木一朗)がマーリンズと1年契約で合意したことが23日、米球界関係者への取材で分かった。

 年俸は昨季の650万ドルから200万ドル(約2億4000万円)に下がり、背番号はマリナーズ時代に付けていた「51」となる見込み。

 15年目を迎えた大リーグでは3球団目となる。ナ・リーグでのプレーは初めてで、マーリンズに所属する初の日本選手となった。身体検査を経て正式契約となる。

 控えの立場でスタートした昨季は143試合に出場して打率2割8分4厘、1本塁打、22打点、15盗塁の成績を残した。マーリンズの外野陣は昨季本塁打王に輝いた25歳のスタントン選手ら若手3人がレギュラーを占めており、4番手の位置付けのイチロー外野手には厳しい定位置争いが待ち受けている。

 プロ野球オリックスから2001年にマリナーズ入りしたイチロー外野手は、1年目に242安打を放ってア・リーグ最優秀選手(MVP)と新人王を同時受賞。04年にシーズン最多安打の大リーグ記録を塗り替える262安打を放ち、10年まで10年連続200安打を達成した。12年7月にヤンキースへ移籍し、13年8月には日米通算4000安打をマーク。大リーグ通算3000安打まであと156本に迫っている。