マーリンズと正式契約を結んだイチロー外野手（４１）が２９日、都内のホテルで入団記者会見を行った。

　イチローは慎重に言葉を選びながら独特の表現で時折笑いを誘い、新天地にかける思いを語った。

　－日本で入団会見

　イチロー

　日本で実現できるのは通常あり得ないこと。ただただ恐縮するばかり。

　－今の心境は

　イチロー

　球団のやたらに熱い思いが伝わってきて、この思いに応えたいと。必要とされることは僕にとって何より大切なもので、大きな原動力になる。

　－契約までの気持ち

　イチロー

　ペットショップでかわいい子犬たちがどんどん売れて、ちょっと大きな成長した犬が残っていくみたいな状態ですかね。でも、買ってくれる人はいた。だから忠誠を尽くす。そんなところでしょうか。

　－節目の記録が近い

　イチロー

　数字はもちろん大切。これがなくては現役を続けていくことはできない。ただ、それが全てではない。チャンピオンになること、節目の数字をクリアすることはとても大事ではあるが、その目標だけでプレーを続けるのではない。

　－背番号５１への思い

　イチロー

　（ヤンキースで）３１番になったとき、最初のサインは本能で５１と書いてしまったくらい僕の手は５１番をよく覚えている。無意識下で５１が書けるのはすごくうれしい。

　－ファンに一言

　イチロー

　これからも応援よろしくお願いします、とは絶対に言いません。応援していただけるような選手であるためにやらなくてはいけないことを続けていくことを約束して、メッセージとさせていただいてもよろしいでしょうか。

　－現役最年長の野手として開幕を迎えそう

　イチロー

　野球選手として嫌な年齢に来たなという印象。ただ、２５歳でも４５歳に見える人はたくさんいる。その反対であることができるようにちょっとずつ前に進みたい。