【メサ(米アリゾナ州)11日(日本時間12日未明)=佐藤直子通信員】カブス高津臣吾投手(39)が、戦力外通告を受けた。高津は、今後は日米限らず他球団からのオファーを待つことを明らかにした。

 午前8時過ぎ、クラブハウスにやってきた高津は監督室に呼ばれた。ピネラ監督と話を終えた高津は、報道陣の前に姿を現し「フリーです。解雇ということです。選択肢はありません」と報告した。

 前日のブルワーズ戦では、1回無安打無失点に抑える好投を見せていただけに無念は残る。だが「キャンプに入った時から、悪ければ外される覚悟はしていた。悔いはあるし、後悔もしているけど、この年齢でもう1回夢を見るチャンスを与えられたことに感謝しているし、そこに向かってやってきたことに満足している」と淡々とした表情を見せた。

 しばらくアメリカに滞在しながら、今後について考える予定。「まだ希望があるならばそこに向かいたい」とオファーがあれば、現役続行の意思を示した。高津はカブスとマイナー契約し、招待選手としてメジャーキャンプに参加していた。オープン戦には5試合登板し、4回2/3を投げて5失点、防御率9・64だった。