<ダイヤモンドバックス7-8ドジャース>◇18日(日本時間19日)◇チェースフィールド

 【フェニックス(米アリゾナ州)=四竈衛】ドジャース黒田博樹投手(33)が、メジャー最短となる2回でKOされた。球宴明けの後半戦初戦となる首位ダイヤモンドバックス戦に先発。初回に3点の援護を受けながら、直後に逆転を許すなど2回6失点(自責5)、わずか60球で降板した。

 原因は、微妙な制球のズレ。「ふがいない試合だったと思います」。打者15人に対し、四球はわずか1でも、8安打を浴びた。マウンド上で首をかしげるシーンも見られた。

 首位攻防戦。球宴期間中は、ラスベガスへ家族旅行へ出掛ける一方で、3Aの練習施設でキャッチボールを行うなど、後半戦の「開幕投手」として自覚は十分だった。だが、体調管理は簡単ではなかった。「球宴休みは初めて。でも、そういうのは言い訳にならないですから」。

 それでも、打線が奮起して延長の末、逆転勝ち。自らに黒星が付かなかったこと以上に、チームが同率首位に並んだことは、大きな救いだった。「自分の中で反省点はある。それを生かしていきたいです」。ダイヤモンドバックス戦は2戦で0勝1敗。不本意な投球は、ペナント争いの佳境で取り返す。