<ジャイアンツ3-2ドジャース>◇9日(日本時間10日)◇AT&Tパーク

 ドジャース黒田博樹投手(33)が、ジャイアンツ戦で好投し完全復調をアピールした。1点リードの6回、先頭に二塁打を許し、暴投と犠飛で失点。8回1死満塁のピンチでは4番を中飛、5番をスライダーで空振り三振。マウンドを降りながら思わず拳を握りしめ「開き直って打者に向かっていけた」と振り返った。

 8回を8安打1失点と粘りの投球で、攻撃では2回2死満塁で自ら先制の適時右前打も放った。2日のダイヤモンドバックス戦では6勝目を挙げており、2試合連続で好投。トーリ監督は「安心して見ていられた。残りのシーズンもこれを続けてほしい」と期待した。チームは延長10回にサヨナラ逆転負けを喫したが、一時の不振から脱した黒田は「今日みたいな投球を続けていきたい」と手応えをつかんでいた。(サンフランシスコ=水次祥子)