来年3月に開催される第2回ワールド・ベースボール・クラシック(WBC)の日本代表監督選出問題について、マリナーズ・イチロー外野手(34)が18日(日本時間19日)、混迷する現状について初めて言及した。「最強のチームをつくると言う一方で、現役監督から選ぶのは難しいでは、本気で最強のチームをつくろうとしているとは思えない」と指摘した。

 日本は2006年の前回大会で世界一に輝いた。「もう1度、本気で世界一を奪いにいく。WBC日本代表のユニホームを着ることが最高の栄誉であるとみんなが思える大会に自分たちで育てていく。シンプルなことなんですけどね」と話した。

 イチローは正式要請が届く前に自ら参加の是非について語らない姿勢を貫いているが、現実的には出場の可能性が高い。参加を前提としての発言のようだ。

 「大切なのは足並みをそろえること。(惨敗の)北京の流れから(WBCを)リベンジの場ととらえている空気があるとしたら、チームが足並みをそろえることなど不可能でしょう」とも話した。イチローの声は今後、いかに響いていくか。