<オープン戦:アスレチックス2-3マリナーズ>◇29日(日本時間30日)◇米アリゾナ州フェニックス

 マリナーズ・イチロー外野手(36)がユニークな調整法で試合に臨んだ。準備運動を終えると、両翼約40メートルの内野守備専用フィールドに移動。軟らかいボールを使用し“すべて逆”がルールの「ラグ・ボール」が行われた。右打者は左、左打者は右で打ち、走塁は三塁から走る。イチローは右打席で中越え本塁打を放ったが、グリフィーの7歳の息子が代走起用されたり、球審に抗議したブラッドリーが一塁ベースを投げ飛ばすなど、笑いの絶えない1時間。その後のアスレチックス戦では4試合ぶりに無安打で、ラグ・ボールについて聞かれると「ゲームの整理をしなきゃいけないから。今、触れられないですね」と、開幕まであと6日の本気モードだった。(フェニックス=木崎英夫通信員)