エンゼルスのトニー・リーギンスGM(43)が球団事務所で取材に応じ、1年契約を満了した松井秀喜外野手(36)と「お別れ会談」を行っていたことを明かした。6日(日本時間7日)までの独占交渉期間に契約交渉をしない方針について「その通り」と明言。その上で「松井及び彼の代理人と話をして我々の方針を通達した。ヒデキは理解してくれている」と語った。

 エ軍が期間中に契約しなければ7日午前0時(同7日午後1時)には他球団との交渉が解禁となる。「現時点で完全に排除することは何もない」とその後に交渉する可能性がゼロではないとしながらも「球団強化のためにすべての選手と可能性を評価しなければならない。今後の展開を注視していく」と松井以外に目を向けていることは否定しようがない。

 エ軍が松井抜きの補強戦略を進める一方で、松井側は交渉解禁とともに他球団との接触や交渉をスタートさせる。「いったん距離を置く」とでも表現すべき状況で、松井とエ軍はそれぞれの道を歩きだした。(アナハイム=大塚仁)