アスレチックスが近日中にもエンゼルスからFAとなった松井秀喜外野手(36)にオファーを出す可能性が出てきた。楽天岩隈の独占交渉権を獲得したア軍は10日(日本時間11日)、先発右腕ビン・マザーロ投手(24)とマイナーの左腕を放出。ロイヤルズからデービッド・デヘスス外野手(30)をトレードで獲得した。

 デヘススは今季、中堅、右翼を守り、1番か3番打者として活躍。終盤は右手親指の手術を受け戦列を離れたが、91試合で打率3割1分8厘、5本塁打、37打点を記録した。ア軍は着々と補強を進めており、次の狙いは今オフ最大の補強ポイントである長距離砲。ビーンGMは会見で「まだ、FA市場かトレードで長距離打者を獲得するプランを持っている」と明言。依然として松井らに興味を持っていることを示唆した。

 ただ現時点でデヘススを加えたア軍外野陣はクリスプ、スウィーニー、ジャクソンらで飽和状態。MLBドットコムのア軍担当リー記者は「松井は完全にDHに固定される」とした上で「健康なら20本、80打点は見込める。ダン(ナショナルズからFA)ワース(フィリーズからFA)ほど人気がないから、低予算のア軍でも獲得可能」と分析している。