阪神が新外国人として、ヤンキース傘下2Aトレントンから今オフFAとなったマルコス・ベチオナッシ内野手(24=ベネズエラ)を獲得することが28日、明らかになった。メジャー経験はないが、シュアな打撃が売りのスイッチヒッター。年俸など条件面はすでに大筋で合意し、近日中に育成選手として正式契約を交わす予定だ。

 守備は三塁のほか、内野ならどこでも守れるという。球団首脳は「(元阪神で、今季に加入したオリックスの)バルディリスのように、早く日本の野球になじめば面白い存在になる」と話した。将来性があると同時に、1年目からマートンやブラゼルが故障した場合などの「代役」も任せられる。来春キャンプのアピール次第では1軍登録の可能性も十分だ。

 10月末にはBCリーグ群馬でプレーしていた身長191センチの最速153キロ左腕ロバート・ザラテ投手(23)を育成枠で獲得した。育成枠の助っ人獲得は、球団が新たに力を注ぐ分野。球団首脳も「特に中南米にはいい選手が多い。これからも可能性を探っていきたい」と話す。長期的ビジョンでの選手育成をもくろむ真弓イズムにもピタリと合致する「秘密兵器」となりそうだ。