<エンゼルス1-2アスレチックス>◇27日(日本時間28日)◇エンゼルスタジアム

 アスレチックス松井秀喜外野手(36)が、エンゼルス高橋尚成投手(36)との元巨人対決に敗れた。1点リードで迎えた8回2死三塁。勝利を確実なものにするため追加点が欲しい場面で、4番松井に打順が回った。マウンドに立つのは、巨人時代の同僚・高橋。年が近いこともあり、親交のある2人だが、勝負となれば話は別だ。

 3球目の速球を打ち返すと「当たりとしてはよかった」ものの左直に終わった。「日本一の打者。正面から向かっていった」というマウンド上の高橋は、アウトを確認すると、ポンとグラブをたたいて喜んだ。キャンプ中に「(高橋の球は)目をつぶっても打てる」と豪語した松井だが、結果的に打ち取られ「(守備の)正面飛んじゃったって感じですね」と苦笑した。同地区で戦うライバルとして、今後も対決は続く。次回対戦では一矢報いたいところだ。(アナハイム=佐藤直子通信員)