<パドレス0-1ドジャース>◇2日(日本時間3日)◇ペトコパーク

 ドジャース黒田博樹投手(36)が残留決断後の初登板で約1カ月ぶりの勝利を挙げた。自身4連敗中で臨んだパドレス戦。5回無死一、二塁は連続三振と右飛でしのぎ、7回2死一、二塁では8個目の三振を奪い、ほえた。打線の援護は1点だけだったが、7回4安打無失点。救援陣も黒田の力投に応え、7月1日以来の今季7勝目(13敗)がついた。「だらしない投球はできない。何としてでも勝ちたいと思っていた」と気合が入っていた。

 ウエーバーなしでトレードできる7月末のトレード期限を前にプレーオフを狙うヤンキース、レッドソックスなど強豪が獲得に興味を示した。だが「1年間ここでやると決めた」と、愛着のあるドジャースで投げることを決め、トレード拒否権を行使した。チャンスをみすみす逃したとの見方もあったが「自分で決めたこと。もうやるしかない」。心の整理はついていることを、この日の投球で証明した。