大リーグは2日(日本時間3日)、フリーエージェント(FA)選手と今季所属した球団による独占交渉期間を終了し、アスレチックス松井秀喜外野手(37)ドジャース黒田博樹投手(36)らは日米全球団との交渉が解禁となった。スポーツ専門局ESPN電子版はこの日、FA上位50人の実力ランキングを発表。ポスティングの動向が注目される日本ハム・ダルビッシュ有投手(25)が全体3位、投手ではトップ評価でランクインした。19位で中日チェン・ウェイン投手(26)、45位で阪神藤川球児投手(31)、48位で楽天岩隈久志投手(30)、49位で阪神マット・マートン外野手(30)が入るなど日本球界から“青田買い”の動きも出ている。

 ダルビッシュ狂騒曲が騒がしい。米スポーツ報道をリードするESPNはFA解禁を受けて、今年で6回目となる「FA上位50人」を発表。1位フィルダー(ブルワーズ)、2位プホルス(カージナルス)の両横綱に次ぎ、NO・1投手でダルビッシュを3位に推した。「09年のWBCから魅了し続ける大リーグの『恋人』。たぐいまれなる才能と体の大きさも素晴らしい」と、争奪戦確実な左腕ウィルソン(レンジャーズ)らを上回る高評価だった。

 ESPNは10月30日の特集でもダルビッシュの去就を今オフ1位の話題に取り上げるなど、高い関心を寄せてメジャー移籍を後押しする。最近はヤンキース井川、ブレーブス川上らが実績を残せず、日本人の先発投手は評価を落とす。それでも「ダルビッシュが成功すれば、先行投資に見合わないというNPB投手のイメージを覆してくれる」と期待した。

 他にも5人の日本関係者がランクインするという人気ぶり。ESPNも「今年は最も選手層が手薄なFAの1つだろう」と人材難には嘆くほどだが、一方でまだ知名度の低い中日チェン、阪神藤川らを紹介し、未知数の可能性に注目した。