アスレチックスからFAとなった松井秀喜外野手(37)の去就決着が越年する可能性が高まった。12日(日本時間13日)は各チームが未契約のメジャー選手に対して来季契約意思の有無を示さなければならない期限。松井獲得に興味を示していたドジャースがグウィン外野手と2年契約を結び、移籍先からは後退した。

 ド軍は左打ちの外野手兼代打を探していた。マッティングリー監督がヤンキース時代の打撃コーチということもあり、松井の力を熟知。テレム代理人に獲得に興味を持っていると伝えていた。だが準レギュラー扱いながら、グウィン獲得で外野手は4枠まで決定。あと1人取る可能性もあるが、ESPN電子版は「松井を取ったらグウィンは放出されていた。あと1枠を7回起用のセットアッパーに充てるだろう」と分析している。

 その他の候補として挙げられるオリオールズはクラブ幹部はリストアップを明言するも、現場は否定的。レイズも指名打者デーモンの再契約交渉が最優先の状況だ。

 09年は12月16日、昨年は同14日に移籍先が決まったが、過去最長となることは決定的。クリスマス休暇に入ると市場の動きは完全にストップする。越年すればアスレチックスが低年俸で残留オファーを出す可能性も残されているが、さらなる忍耐が必要だ。