ライバル出現で負けん気に火が付いた。ツインズ西岡剛内野手(27)が15日、神宮球場でのイベントに出席。巻き返しとなる来季に「試合に出ることが一番。出場できるなら外野もやります」とコンバートも辞さない覚悟を示した。危機感をあおるのは、オフに加入したジェイミー・キャロル内野手(37=前ドジャース)の存在。内野3位置を守るスペシャリストが、西岡とカシーヤの二遊間コンビを切り崩そうとしている。

 西岡は「金額(年俸)的にも僕と同じくらいということは、球団もそれなりに試合に出そうということ。勝ち残れるかどうか、です」と置かれる立場を意識した。ちょうど1年前に入札金530万ドルでポスティング移籍。ケガもあり出場68試合に終わったことで、「ポジションを空けてもらっていたので、余裕を持って自分のリズムでできた」という1年目キャンプからも状況は一転する。

 例年以上に長いオフだが、10月上旬に帰国から動き続けており、「体調は万全です」。ただペースを急がず「1月1日を迎えてから野球のスイッチが入る」と、年明けから日本ハム中田らと自主トレを本格化させる。「(守備位置に)こだわりはない。出るところで全力でやるだけ。去年以上にプレッシャーは感じるけど、楽しみも増えました」とレギュラー争いを発奮材料にした。【中島正好】