元中日監督で、09年WBC投手コーチ山田久志氏(日刊スポーツ評論家)が20日、マリナーズ・イチロー外野手(38)の自主トレを視察した。

 山田氏

 オフに入ってイチローに会うのは、これが3度目。「今年に懸けてるんだな」という熱い気持ちがビシビシと伝わってきたね。ここ数年でもっとも調子が良さそうだ。

 ポスティングシステム(入札制度)を行使して、レンジャーズと正式契約したダルビッシュ有投手(25)について触れると、イチローは「楽しみですね」と返してきた。今から2人の対決を想像してしまう。イチローはストレートを待つだろうが、そこから変化球にも対応する。ダルビッシュはいろんなボールを使わないと打ちとれないと思うだろう。お互いにイメージを引きずらないためにも最初の勝負が大切だ。

 ダルビッシュは10種類以上の球種をもっているが、直球、カットボール、スライダー、ツーシーム、チェンジアップぐらいで十分だ。真っすぐに頼らないこと。それと立ち上がり。クレバーな彼のことだから、そのへんは分かってるさ。(談)