【サプライズ(米アリゾナ州)17日(日本時間18日)=高山通史】レンジャーズのダルビッシュ有投手(25)への対応が、迷走気配を漂わせてきた。球団によれば、ダルビッシュがフォーム確認のために異例の2日連続のブルペン入り。前日はマダックス投手コーチが、技術的とみられる助言を連発したが、ホーキンズ・ブルペンコーチは「一番やりやすいように」と、本人の意思を尊重した調整法を明言。1日で、操縦法が変わるという一貫性のなさが浮き彫りになった。

 その一端が投球姿勢の変更だ。キャンプイン当初はワインドアップだったが、オープン戦2試合はセットポジション。これは元に戻したのではなく、戻された図式が濃厚。だが、2度のブルペンではワインドアップで、これはレ軍首脳が勧めた可能性が高いとみられる。レ軍側のスタンスは「放任」と「管理」の間で揺れ動いている。