巨人白石興二郎オーナー(66)が28日、仕事納めのために訪れた都内の球団事務所で、現役引退を表明した松井秀喜外野手(38)について言及した。松井が帰国した際には、FA移籍当時はオーナーだった渡辺恒雄会長(86)と会談し「今後の身の振り方について意見交換」する段取りになっていると明かした。

 今後については「第一義的には松井君自身の希望が実現できるように、我々が支援することができるならば、グループ挙げて支援したい」と、松井の希望を最優先に尊重する方針を示しつつ「巨人軍に戻って、将来、巨人軍のユニホームを着て、チームを指揮したいということであれば、我々としても十分ありがたいし、もろ手を挙げて歓迎したい」と、将来は監督として迎え入れたいと明言した。

 しかも「それは渡辺も私も一致しています。もちろん、昨日今日、意見交換したわけではなく、以前からそういう話をしているし、原監督とも、同じだと思います」と続けた。渡辺会長、原監督ともに共通認識ができており、読売グループの総意と示唆。まさに、長年の長距離恋愛を経た、熱烈ラブコールだった。