<マリナーズ4-3レンジャーズ>◇26日(日本時間27日)◇セーフコフィールド

 マリナーズ岩隈久志投手(32)が、レンジャーズ戦に先発し、8回5安打2失点無四球と奮投。勝敗は付かなかったが、連敗脱出に大きく貢献した。

 6勝目を手にできなくても、岩隈の表情はスッキリしていた。8連敗中のマ軍が、延長13回裏、サヨナラ勝ち。「最終的に勝ちにつながってよかったです」。2回までに2点のリードを許したが、頭の中は冷静だった。レ軍打線がスプリットを見極め、2シームに的を絞る傾向を素早く察知。「スプリットの落ちが悪かったので、組み立てを変えました」。勝負球には日本時代のような最速150キロの4シームを選択し、考えるスキを与えなかった。

 8回まで96球。60%が目安とされるストライク率は驚異の77%(74球)を記録するなど、快テンポで序盤の劣勢ムードを変えた。ウェッジ監督も「クマが流れを作ってくれた」と賛辞を惜しまなかった。(シアトル=四竃衛)