右肘の違和感で13日(日本時間14日)に故障者リスト(DL)入りしたレンジャーズのダルビッシュ有投手(27)は、靱帯(じんたい)や骨に損傷はなかった。軽度の炎症を起こしているという。磁気共鳴画像装置(MRI)による検査の結果を受け、球団が発表した。

 ダルビッシュはレイズ戦前に取材に応じ、「違和感があるだけで痛みとかはない。投げたい気持ちは強いけど、大きなけがにつながると来年とかにも響いてくる」などと語った。チームは両リーグで最低勝率に沈んでおり、プレーオフ進出の可能性は望み薄。そうした状況も踏まえ、慎重に対応する方法を選んだようだ。ツイッターではファンに「ドクターの判断でしばらくはノースローということになりそうです。大きなけがではなく、安心しています。なるべく早く治るように日々頑張ります!」と報告。表情も明るく、試合前の練習では左投げでキャッチボールを行っていた。

 ダルビッシュは日本ハム時代の11年にも、肘に異常を感じた経験があるという。このときは痛みでキャッチボールもできなかったが、「それに比べたらもっと楽かな」と軽症を強調していた。今後は患部の炎症が引いたら投球練習を再開し、復帰に向けてのプログラムが組まれる。昨オフから調整法を変えていたが、「これを機に元に戻す」とも話していた。

 メジャー3年目で3度目のDL入り。米メディアから「メジャーの方が日本よりタフか」と聞かれると、「そうでしょ。明らかにこっちの方が故障者も多いですから」とうなずいた。(アーリントン=佐藤直子通信員)