<ワールドシリーズ:ジャイアンツ5-0ロイヤルズ>◇26日(日本時間27日)◇第5戦◇AT&Tパーク

 ロイヤルズがジャイアンツに敗れ、世界一に王手をかけられた。ジ軍先発左腕マディソン・バムガーナー投手(25)の前に打線が沈黙。3試合連続で先発から外れた青木宣親外野手(32)は8回裏の守備から途中出場したが、打席は回らなかった。完封負けも「打たれたとかエラーしたとか、打てないからだとかそういうことじゃなく、いかに切り離して次の日に集中するか。そういうふうにやっていけば間違いないと思います」と落胆とは無縁だった。

 第6戦以降は本拠地カンザスシティーで戦える。過去3試合で中堅に入ったダイソンは第5戦では2三振だっただけに、次戦は青木の先発復帰が濃厚だ。「すべて前向きに行く方がいい。こういう崖っぷちの状況でも、今まで力を出してきた。必ずやれると、最後まで自分たちを信じてやっていきたい」。青木の前向きさは、決して強がりではない。(サンフランシスコ=四竈衛、佐藤直子通信員)