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メッセ開幕投手内定、虎助っ人初の2度目

球団スタッフとのミニゲームに勝ち、両腕を突き上げるメッセンジャー
球団スタッフとのミニゲームに勝ち、両腕を突き上げるメッセンジャー

 阪神ランディ・メッセンジャー投手(33)がシーズン開幕投手に内定したことが18日、分かった。既に候補は藤浪晋太郎投手(20)と2人に絞られていたが、首脳陣は実績十分の助っ人右腕に2年ぶり2度目の大役を任せる方向だ。3月27日・中日戦(京セラドーム大阪)で真っさらなマウンドに上がり、球団創設80年を迎えた猛虎を15年初星に導く。

 虎の15年開幕マウンドには、昨季の2冠王が立つ。本命メッセンジャーと対抗藤浪の2人に絞られていた開幕投手争い。助っ人右腕が大役を任される方向であることが判明した。メッセンジャーはすでに沖縄キャンプ中に首脳陣から開幕戦に向かう方針を伝えられた模様。このままアクシデントなく順調に調整が進めば、3・27中日戦で京セラドームの先発マウンドに立つことになりそうだ。

 昨季は31試合で両リーグ最多の208回1/3を投げ、13勝と226奪三振の2項目でタイトルを獲得した。来日6年目の今季は名実ともに虎投の大黒柱。本人も強い自覚を持っている。1月下旬の再来日時には「これまでや昨季を見ても自分が開幕投手を投げる成績を残している。正直言って投げたい。自分が投げるべき。自分が一番、適しているんじゃないかな」と熱望。キャンプイン後の14日も、ライバル藤浪に対し「僕がこの国を去るまでは待ってなさい」と豪語していた。

 周囲には将来性、潜在能力も加味した上で藤浪を推す声も多かった。実際、高卒3年目右腕が大役を任される可能性も十分あった。ただ、藤浪は3月10、11日に行われる侍ジャパンの欧州代表戦(東京ドーム)に招集され、球団も送り出すことを決めた。開幕戦に向けての調整も難しくなり、実績で上回る助っ人右腕が宣言通り、大役を務める流れとなった。阪神の外国人投手が2度目の開幕マウンドに上がれば初の快挙となる。

 13年にも開幕投手を任されたが、これは大本命だった能見が直前の3月WBCでフル稼働していたため。今回は初めて自らの力で大役の座を射止めたといえる。前回の13年3月29日ヤクルト戦(神宮)では6回5安打3失点で白星をゲット。想像を絶する重圧に対する耐久性は証明済みだ。今回はさらなる快投が期待される。

 この日はブルペンには入らず、キャッチボールや投内連係などのメニューで汗を流した。すでに実戦マウンドも踏み、調整は現時点で順調といえる。10年ぶりのリーグ制覇を大目標に掲げる15年。虎は198センチの大男にスタートダッシュを託す。

<今季メッセンジャーが達成可能な外国人記録>

 ◆開幕投手2度 13年に続いて2度目なら、阪神では初めて。虎助っ人で開幕投手となったのはバッキー(65年)キーオ(87年)が1度ずつ。

 ◆通算奪三振 現在745。阪神最多のバッキー799にあと54。

 ◆連続年2桁勝利 11年から4年連続。今季も10勝以上し5年に伸ばせば、バッキー(64~68年)以来、球団2人目。

 ◆シーズン奪三振 11年から4年連続100以上。今季も継続し5年とすれば、バッキー(64~68年)以来チーム2人目。

 ◆通算ゲーム2桁奪三振 現在10度。セ・リーグ最多メイ(阪神、巨人)11度にあと1。

 [2015年2月19日10時13分 紙面から]









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