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広島黒田フィーバー経済効果は52億円超

即席でサイン会を開いた黒田に大勢のファンが殺到する(撮影・藤尾明華)
即席でサイン会を開いた黒田に大勢のファンが殺到する(撮影・藤尾明華)

 黒田復帰の経済効果は50億円超え!! 広島の黒田博樹投手(40)が19日、全体練習に初めて参加し、チームメートと汗を流した。注目の的の右腕は、この日もファンや報道陣に囲まれたが、関大大学院の宮本勝浩教授は、黒田復帰による経済効果を計52億2582万円と試算。8年ぶりに日本球界、そして広島に帰ってきたおとこ気は、影響力大だ。

 黒田フィーバーは、沖縄や広島だけにとどまらない。経済効果の試算で知られる、関大大学院の宮本教授が、52億円超の黒田効果を打ち出した。

 まず、入場収入やグッズ売り上げなどの直接効果が昨年から大幅アップするという。実に24億9800万円が見込まれるという。すでに広島キャンプ地にも効果は出始めている。キャンプ地のグッズショップでは、1日の売り上げが例年の2倍。例年よりも来場者も多く、交通費や宿泊費などを含めて2億円計算。また、マツダスタジアムの年間指定席はすでに完売している。昨季の公式戦主催試合の動員数は190万4781人。過去、西武に松坂(現ソフトバンク)が、楽天に田中(現ヤンキース)が入団した年のケースをもとに、今年は約10%増の約19万人増加が見込まれるという。1人当たりの消費額を8000円とすると、総額15億2000万円。さらに、黒田のユニホームは在庫切れながら、8600着の注文が入っている状況。直接効果に加え、波及効果を「全国産業連関表」を用いて計算すると、27億2782万円にのぼるという。しめて、計52億2582万円の経済効果というわけだ。

 もちろん、キャンプでの黒田フィーバーも勢いが増すばかり。当の黒田は「普通に練習しただけ。(時差ぼけで)夜中に目が覚めるし、完全ではない」と平然としたものだが、注目度は高まる一方。グラブまで赤く染めたものを披露した黒田。広島だけでなく、日本全国に大きな影響力を持っている。

 [2015年2月20日10時59分 紙面から]









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