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阪神岩田 ほぼノーステップ高速クイック

ブルペンでクイック投球を練習する岩田(撮影・清水貴仁)
ブルペンでクイック投球を練習する岩田(撮影・清水貴仁)

 阪神岩田稔投手(31)が高速クイックに着手した。19日、宜野座球場で残留組練習に参加。49球を投じたブルペンの途中、「クイックいきます!」と走者一塁想定で投球を開始。以前より明らかに素早いクイックを披露した。「まだちょっと難しい。速くはなっているかもしれないけど、ボールに力が伝わっているのか心配。練習していかないと」と苦笑いした。

 今キャンプのテーマは昨季より低い重心から強いボールを低めに投げ込むこと。キャンプでは両足を大きく開いて曲げた状態のセットポジションから投球を続けている。始動時点から両足の間隔を広くすることで、クイックの際に踏み出す距離を短くする投球が可能となった。軸足の左足に体重をかけた状態から、そのまま投球するイメージ。まるでノーステップ投法のようなフォームだ。

 この日は右足をわずか10センチ程度しか上げず、約15センチだけ踏み出して投げた。山口投手コーチは「まだ(動きが)速すぎて体重がボールに乗っていかない」と指摘した上で「バッテリーで盗塁される企図数を減らすというテーマはあるからな」と期待した。岩田は昨季盗塁を13度試みられ、10度の成功を許している。高速クイックをモノにすれば、進化が加速するのは間違いない。【佐井陽介】

 [2015年2月20日12時3分 紙面から]









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