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広島黒田3・29先発 完投へ球数制限解除

投手陣ノックでエラーをし、最初からやり直しになり膝をつく広島黒田
投手陣ノックでエラーをし、最初からやり直しになり膝をつく広島黒田

 サンデー黒田が完投狙う。広島復帰で注目の黒田博樹投手(40)が20日、日本球界に合わせて球数制限を解除した。沖縄キャンプでブルペンに入り、帰国後最多の76球。今キャンプ中には1日100球前後の投球練習も予定し、先発完投可能なスタミナを培う考えだ。予想される3月29日ヤクルト戦(マツダスタジアム)の復帰戦まで、中6日で日曜日に登板する調整プランも固まりつつある。

 球数が増せば増すほど、投球に熱を帯びた。ブルペン入りした黒田は、変化球中心に76球を投げ込んだ。球数が増しても、テンポとフォームは変わらない。「シーズンに入れば完投もある。8、9回は投げることになる。イニング間(のキャッチボール)を含めれば150球から160球くらいになる。それなりの準備をしたい」。米国ではキャンプ中、30から40球に球数が制限されていた。しかし、復帰2度目のブルペンで球数制限を解除。さらに今キャンプ中に100球程度の投げ込みを視野に入れる。米国流に日本流を合わせて、8年ぶりの日本開幕を目指していく。

 米国では中4日の登板も、今季は中5日、中6日での登板が濃厚。畝投手コーチは「ある程度投げてもらわないといけない。行けるところまで行ってもらう」と期待する。黒田は2001年に自己最多の13完投を記録。投球練習を見守った当時監督の山本浩二氏は「何球投げても疲れないくらいフォームができていた。昔300球投げたのを思い出した」と安定感のある投球に思わず表情を緩めた。

 黒田の公式戦初先発は3月29日、開幕3戦目のヤクルト戦が濃厚だ。来週からフリー打撃に登板し、復帰後初の実戦登板は3月8日オープン戦が予想される。相手は開幕カードで当たるヤクルトだが、畝コーチは「手の内を見せなければいい。オープン戦で打たれたからといってどうってことはない」と調整を優先する考え。実戦登板は3試合を予定し、日本式の中6日で調整するプランが考えられる。投げ込み解禁と中6日のサンデー黒田で、完投男が復活する。【前原淳】

 [2015年2月21日7時27分 紙面から]









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