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昌上々47球 見えた開幕1軍の道

今キャンプで初めて打撃投手を務め気合の表情を見せる山本昌(撮影・前岡正明)
今キャンプで初めて打撃投手を務め気合の表情を見せる山本昌(撮影・前岡正明)

 「レジェンド・ロード」が浮かび上がった。今年8月に50歳になる中日山本昌投手(49)が20日、2軍読谷球場でキャンプ初の打撃投手を務めた。エルナンデス、谷の2人に計47球を投げて安打性は8本。上々の出来だった。「とりあえず故障なくここまでできて良かった。この時期としてはこんなもん。可もなく不可もなくだね」。コメントは控えめだが、表情は今キャンプもっとも晴れやかだ。

 昨季の反省を生かしている。佐藤チーフ投手コーチは「打者に投げられたということが、順調ということです」と評価。「肘の位置も上がっているし、1球ミスしてもすぐに修正していた」と舌を巻いた。昨季は新球カットボールに挑戦し、腕が横振りになりフォームを崩した。出遅れの原因となった肘の位置を、入念にチェック。余計な情報を遮断するため、捕手の後ろにセットされていたスピードガンも外した。

 打撃投手をクリアしたことで、「開幕1軍」に向けた予定表が出来上がった。今月26日にシート打撃に登板。順調にいけば、3月上旬の2軍教育リーグなどの試合に臨む。そこで結果を残し、1軍にお呼びがかかるというプランだ。大ベテランは「毎年のことだけど、打者に投げることで腕が振れてくるという感じはある」とエンジンが暖まってきた様子。プロ32年目の開幕ローテが見えてきた。【桝井聡】

 [2015年2月21日11時8分 紙面から]









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