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DeNA倉本2安打あるぞ新人開幕遊撃手

1回裏DeNA2死満塁、2点適時打を放つ倉本(撮影・鈴木正章)
1回裏DeNA2死満塁、2点適時打を放つ倉本(撮影・鈴木正章)

<オープン戦:DeNA7-5阪神>◇21日◇宜野湾

 浪速の好投手打ちで44年ぶりの快挙に前進した。DeNAのドラフト3位ルーキー倉本寿彦内野手(24=日本新薬)が、オープン戦開幕の阪神戦で4打数2安打2打点。猛アピールに成功した。1回2死満塁の絶好機で打席に入ると、阪神先発藤浪の内角へのスライダーを一振。一、二塁間を破る2点適時打で勢いに乗ると、4回の第2打席にも2番手岩田から右前打をマークした。

 本人が何度も口に出して宣言する「開幕スタメン」を結果で引き寄せた。プロ入り初の有料試合は「7番・遊撃」で先発フル出場。きっちり結果を残し「初戦なので集中して、最初の打撃が勝負だと思っていた。最高の結果だった」とうなずいた。この勢いで開幕戦も遊撃でのスタメンとなれば、球団史上では大洋時代の71年、野口善男以来。「自分はとにかくアピールするしかない」と、半世紀近く動かなかった重い扉を動かそうとしている。

 ルーキーのはつらつプレーに中畑監督も「疲れている中で結果を出せる、センス、集中力がある。藤浪からだからね。アピールには十分すぎる」と高評価。第4打席は遊ゴロに倒れたが一塁へのヘッドスライディングで気持ちを前面に押し出した。倉本が泥臭く、したたかに開幕スタメンを狙っている。【為田聡史】

 ◆DeNA新人遊撃手の開幕戦先発 過去に4人おり、71年野口が最後。野口は4月10日のヤクルト戦に8番遊撃手で出場し、3打数0安打だった。PL学園から法大を経て70年ドラフト1位で入団した野口は1年目に81試合出場。通算では447試合で打率1割5分に終わるも、引退後は編成担当として活躍。横浜の球団取締役も務めた。

 [2015年2月22日7時18分 紙面から]









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