先発4本柱の一角を担う阪神能見篤史投手(35)が25日、沖縄・宜野座キャンプ最終日を終え、「投手MVP」に選ばれた。自らの調整だけでなく、後輩投手を兄貴分としてサポート。和田監督は「自分のことだけではなくて、いろいろな選手に声をかけてやりやすい雰囲気をつくってくれた」と感謝の気持ちを表現した。

 今オフは国内FA権を宣言して残留。その決断と比例するように、今キャンプでは榎田に次ぎ投手陣2番目となる約1500球の投げ込みを敢行した。「この年(35歳)でなかなか何年できるか分からないし、1年1年が勝負と思ってやっている」。指揮官が評したように、悲願のリーグ制覇に向けて雰囲気づくりも重視。「聞かれたことはいろいろと自分の範囲内で言いました」と38歳福原が途中離脱する中、リーダーとしても多大な影響を与えた。

 次回は3月4日ソフトバンク戦(甲子園)で先発予定。「慣らしたいというよりある程度結果も求めないと」。昨季9勝13敗のリベンジへ、充実の第1段階をクリアした。