ソフトバンク2年目の上林誠知外野手(19)が、明日10日からの巨人3連戦で1軍に昇格することが分かった。仙台育英3年時に、センバツでワンバウンドの球を二塁打にし、甲子園を沸かせたミート力を発揮する。

 侍ジャパンのメンバーとして柳田、松田、今宮が抜ける間の補充という形でチャンスが回ってきた。「3日間だけですが、頑張りますよ」。8日はウエスタン教育リーグ広島戦(雁の巣)に7番中堅でスタメン出場も3打数無安打。キャンプの疲れも出てきている様子だが「ここで気合をいれないといけないですから」と意気込んだ。

 ルーキーだった昨年、3月5日の阪神とのオープン戦で1日体験としてベンチ入り。8回に松中の代走として「プロ初出場」した。同じお試しではあっても、今回は期待の表れだ。

 キャンプでは柳田を育てた藤本2軍打撃コーチから徹底的にしごかれた。水上監督は「いいキャンプを過ごして成長している」と話す。パワーでは柳田に及ばないが広角に打てるセンスの評価は高い。昨年は3軍で86試合出場。今季は2軍で育てる方針だが、アピールしだいでは1軍早期デビューの大きなきっかけになるかもしれない。

 ◆上林誠知(うえばやし・せいじ)1995年(平7)8月1日、さいたま市生まれ。小1から野球を始める。土合中では浦和シニアに所属、3年春に全国制覇。仙台育英では1年秋から4番。2年夏から3季連続甲子園出場。14年ドラフト4位でソフトバンク入り。1年目は内野手に挑戦し、今季から本職の外野に戻る。今年1月の自主トレは内川、今宮らと日向で行った。右投げ左打ち。185センチ、78キロ。