阪神は7回2死二塁からの代打攻勢が成功した。まずは「代打の神様」にもっとも近いところにいる関本賢太郎内野手(38)だ。オリックス・マエストリの141キロ、動き気味の真っすぐをしっかりとらえ、中前で弾む適時打。送球間に二塁も陥れた。

 「よかったですね。初球からいけてるのはいいことやと思います。走塁は、まあ、クセになってるんでね」。19年目のベテランらしく、落ち着いて話した。

 この走塁が生きた。直後に今度は春季キャンプから三塁争いに挑んでいた新井良太内野手(31)が登場した。新井もマエストリの初球スライダーをたたき、左前へ同点適時打。右の重量級代打2枚が仕事をした。

 「甘かった。代打だし、より積極的にいかないと。与えられたところで、しっかり結果を出せるよう準備していきます」。こちらは一、二塁間で挟まれる場面もあったが相変わらず元気がいい。