広島の大瀬良大地投手(23)が9回4安打1失点と好投しながら、またも今季初勝利を手にすることができなかった。

 1回に先頭打者に安打を許しながら後続を断つと、2回以降は完璧な投球。最速150キロを計測した真っすぐと緩いカーブなどの変化球を交えて、DeNA打線を抑え込んだ。7回1死まで1人の走者も許さなかった。

 しかし9回。先頭の代打白崎の遊撃への内野安打から2死二塁のピンチを招き、3番梶谷に中堅前に運ばれた。「あの1球ですね。低めでいいと思って、見せ球でもいいと思って投げた。腕を振ってコースを狙ったけど、高めに抜けてしまった」。この日唯一の失投から失った1点が決勝点となった。

 好投も報われず、チームワースト3敗目を喫した。